フリーランスが契約書に盛り込むべき8つの契約条項


フリーランスが契約書に盛り込むべき8つの条項

フリーランスにとっての契約書

フリーランスとして活動しだしてまだまだ日が浅いのですが、デザイン力や技術力はもちろんのこと、書類関係もいろいろと見直さなければならないと感じる日々です。 海外のブログにてフリーランスの契約書に関する記事があったので、例のごとく意訳してみました。

8 Contract Clauses You Should Never Freelance Without
(原文:By Samar Owais)

表現が正確ではない部分もありますが、意味が通じることを優先して訳しました。
それではいってみましょう。

フリーランスが契約書に盛り込むべき8つの契約条項

質問:最初にフリーランスを始めたときに契約書はありましたか?

私もありませんでした。あなたは準備すべきです。
契約書なしで働くことは、自らつけ込まれるようとしているようなものです。 契約書は、あなたが騙されることから守ってくれるだけではなく、始めからあなたとクライアント間でのスケジュールの管理や、同意内容の詳細を明確に定めてくれます。 重要なのは、作業以外で頭を悩ませることから守ってくれるということです。

もし契約書なしでフリーランスを始めたのであれば、とっく昔にその必要性に気付いているのではないでしょうか。 それはクライアントによる不払いによるものか、もしくは際限のない修正依頼を受け、条項に加えておくべきだった修正料金のことかもしれません。

契約書に対する恐怖

私たちは契約書の重要性をわかっていながら、契約書に怯えすぎています。
あなたが法務関係者でない限り、契約書を書き上げるのを恐れるのは自然なことです。

しかし、聞いてください。

シンプルな言葉で書く事で混乱をさける事ができます。
あなたが契約書を作成するのに弁護士は必要ありません。
何が書かれているべきかを知っていることが必要なのです。

今すぐ紙とペンをとって(もしくはWordを開いて)最初の契約書を書き始めましょう。 どの条項もフリーランスにとっては欠かせないものなので、漏らさないようにしてください。

1. 価格

もっとも大事なことは持続可能なサービスの価格帯を提示することです。
時間毎の請求なのか、プロジェクト単位なのか、初期段階で明確にしておき、クライアントが同意可能な請求方法になっているかを確認しましょう。
彼らがそのことを理由に論争したり、支払いを保留することがなくなります。

もし、時間毎の課金であるのであれば、最低賃金と最高賃金の条項も加えましょう。
「○○のプロジェクトは最低X時間以上かかり、Y以上にはなりません。」
Xはあなたを守るためであり、もし作業が早く終わっても、その分は払ってもらいます。 Yはクライアントを守るためであり、どれだけ作業に時間がかかってもクライアントはそれ以上払う必要がありません。

2. 支払い/請求書の発行

支払い時期について書きましょう。
半金前払い、半金後払いや、40-40-20に三分割しての支払いや、フリーランスの人によっては50-25-25などの支払い方法を好む人もいます。それぞれの選択には理由があります。
個人的には大きなプロジェクトは3分割での支払いを望みます。
通常は40%を契約時に支払ってもらい、初稿の段階で次の40%、仕事が完了した時に残りの20%を支払ってもらいます。

どのように支払ってもらうかも契約書に含める必要があります。
現金払いを受け付けるか?小切手での支払いか、またはPaypalか?
支払い猶予期限をどれくらい設けるか?

団体によっては請求書が来てから支払い手続きを行います。
働き出すまえにしっかり準備をしておきましょう。

3. クライアントの担当窓口

この条項は救命装置といえます。
もしクライアントが複数人で、それぞれがフィードバックや依頼を投げてくる場合に、あなたを混乱や二度手間から守ってくれます。この条項が必須だとすぐにわかるでしょう。
条項に含め、あなたの担当窓口は1人にすべきです。
全てのフィードバックと修正・更新依頼は担当窓口を通す必要があります。

大きな組織と仕事をする場合は内部での衝突がおきやすく、窓口を1つにしておくことで3カ所を満足させるために余計な時間や労力を費やすことから守ってくれます。

4. キャンセル料

私たちの力の及ばない所で、プロジェクトが着手後に中止になってしまうことがあります。
この場合、契約書に記述がない場合、キャンセルの通達が来るまで作業した分は支払われないことを意味します。

キャンセル料についての条項はプロジェクトが中止になったときに不利な状況に置かれることからあなたを守ってくれます。

どれだけの時間と労力をあなたがプロジェクトに費やしたか、そしてどれだけ他の作業にその時間を割り当てることができたのか明確にします。

別のかたちでキャンセル料を設定するフリーランスもいます。

ステージごとにキャンセル料を設定している念入りな人もいまし、他にも50%のキャンセル料や、最低でも25%チャージするといった場合もあります。これは、あなたが携わった日の目を見ることのない仕事に対し、どのような賠償の形態をとることがあなたにとって公平かにつきます。

5. 修正とやり直し

いくつかの理由により、クライアントもしくはプロジェクトが、正しく望むとおりに進まないと思えることがあるでしょう。クライアントが混乱していたり、気まぐれだったり、はたまた何度あなたがやり直しても決して満足することのない完璧主義者だったり、最悪なのは工程の半分以上が経過した時点で、プロジェクトの焦点や、ディレクションそのものを変えるケースです。

これまでやった全ての作業が使い物にならなくなり、締め切りは変わることなく、一からやり直すハメになります。何時間もかけて修正ややり直しにあなたの時間を費やす代わりに、痛みのない手順を契約書の条項に加えましょう。

無料の修正回数と追加の修正費用を提案しましょう。

これだけで担当者の好みにより修正作業が発生することがなくなり、必要な修正のみになります。多くのフリーランスは仕事の種類に応じて2回〜3回の無料修正を提案しています。

6. スコープクリープ

※プロジェクトマネジメント用語の1つで、プロジェクトが進行するにつれてスコープが(管理されずに)少しずつ肥大化すること。

その名のとおり、最初は取るに足らなかった小さなことが、あっという間に肥大化することを言います。

あなたを高く評価し、キチンと支払ってくれるクライアントを想像してください。
完璧なクライアントですよね?

スコープクリープはこんなセリフとともにやってきます。
「一通り確認して気がついたんだけど、もしXYZを加えたらもっと良くなると思うんだけど、それも追加してくれませんか?」
「そんなに時間かからないのでいいですよ。すぐにやります。」
それは、このようなやりとりから始まります。

プロジェクトの最中に、このようなことは繰り返されます。
それはあなたが契約した支払われるべき作業に費やす時間以上に蓄積されていき、それに対して支払われることはありません。

スコープクリープに関する条項は、そのような状況に対抗するためにあります。

あなたの仕事の範囲に対して、調整する権利を確保しておき、どれだけの作業量まで容認できるのか、はっきりと示しておくべきです。 そして、クライアントは彼らの投げてきた新たな要望に対して追加料金を支払う必要があると知ります。

7. コピーライト

フリーランスの職種によって可能なコピーライトは異なります。
物書きの場合は連続出版権、出版権、電子出版権などです。

多くのフリーランスは最後の支払いが済むまで著作権を保持します。
作品を著作権で保護することは、クライアントが支払う前や、あなたの許可をとらずに前に進めることを避けるために必要です。他方で著作権はあなたのクライアントを保護する形式にもなります。

彼らが完全に支払いを済ませることにより、あなたから著作権を取得した場合、他のところであなたの作品が見つからないようにならなくてはいけません。

8. 締め切り

締め切りのないプロジェクトに契約してはいけません。締め切りは必須です。

多くの場合、フリーランスの人は自らで締め切りを設定できるか、クライアントのスケジュールによって締め切りが決まりますが、どちらにせよ、両者にとっての予防措置として、締め切りを設定しておくべきです。

クライアントにとってはフリーランサーの作業の遅れを未然に防ぐことができ、フリーランサーにとっては必要な情報や承認などのフィードバックがない場合などに、締め切りを変更を伝えやすくなります。

締め切りを設けることで、近々の仕事の予定が立て易くなります。 さらにプロジェクトのバッティングを防ぎ、スケジュール管理もしやすく、収入も安定しやすくなります。

結論

これでどの条項を契約書に含むべきか、わかったと思います。 シンプルなものであればそれほど時間はかからないはずです。

あなたが思ってるのと違い、この契約書は法的な書類っぽくある必要はありません。 実際はクライアントとのメールのやり取りを集め、会話の内容と詳細を書類に記録してまとめておくことです。 双方が契約書の条項について読んだ上で同意したという認識をもってサインし、それぞれが契約書を保管しておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕もそうですが、契約書なしで活動している方にとっては身につまされる部分が多かったのではないかと思います。

なあなあで進んでしまうことも多いですが、自分自身のためにも、クライアント様のためにも、トラブルを避けるためにも、確実に契約書を結んだ方がいいですよね。